認知神経リハビリテーション学会

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メッセージNo.89 『ハプニング』

 第19回認知神経リハビリテーション学会(大阪)は「台風」というハプニングに見舞われた。皆んな無事に帰っただろうか。

 だが、実は、もう一つハプニングがあった。

 学会前日の夕方、学会評議委員会と理事会の後、少し時間があったので、学会長の奥埜先生と準備委員長の壹岐先生に連れられて、10数名で「天満」の居酒屋に入ってしまった。天満を愛する川見先生に御馳走になった。

 その夜、理事や評議委員と招待講演の先生方との懇親会が同じ天満であった。そして、懇親会の冒頭、初対面の生理研の吉田先生に自己紹介の挨拶をお願いした時、マイクを手にした先生に、既に少し酔っていた僕は、冗談で「先生、一曲、お願いします!」と、馬鹿な一言を発してしまった。

 すると、何と、先生は、いきなりアカペラで英語の歌を、大声で唄い始めた。

サイモン&ガーファンクルの『明日に架ける橋(Bridge Over Troubled Water)』

When you're weary
Feeling small
When tears are in your eyes
I will dry them all

もし君が疲れ果てて
ちっぽけに感じたり
涙が溢れてくるときは
僕がそれを拭い去ってあげよう

I'm on your side
When times get rough
And friends just can't be found
Like a bridge over troubled water
I will lay me down
Like a bridge over troubled water
I will lay me down

僕は君の味方さ
つらい時が来て
友達がいなくなってしまった時も
困難の上に架かる橋のように
僕がこの身を捧げよう
困難の上に架かる橋のように
僕がこの身を捧げよう

When you're down and out
When you're on the street
When evening falls so hard
I will comfort you

君が落ち込んで
通りをさまよい
一日の終わりがつらく感じるなら
僕が慰めてあげよう

I'll take your part
When darkness comes
And pain is all around
Like a bridge over troubled water
I will lay me down
Like a bridge over troubled water
I will lay me down

僕が君の支えとなろう
闇がおとずれて
苦痛が取り囲んだとしても
困難の上に架かる橋のように
僕がこの身を捧げよう
困難の上に架かる橋のように
僕がこの身を捧げよう

Sail on Silver Girl,
Sail on by
Your time has come to shine
All your dreams are on their way

こぎ出すんだ 銀の少女よ
こぎ出すのさ
今こそ輝く時
君の夢は続く道の先に

See how they shine
If you need a friend
I'm sailing right behind
Like a bridge over troubled water
I will ease your mind
Like a bridge over troubled water
I will ease your mind

あの輝きを見るのさ
もしも友が必要なら
僕がすぐ横にいるから
困難の上に架かる橋のように
僕が安らぎを与えよう
困難の上に架かる橋のように
僕が安らぎを与えよう

 人生の、決して忘れることのできないハプニングであった。会場がどよめき、一気に楽しい空気に変わった。僕は、顔は笑っていたが、心の中で泣いていた。

 僕らに、このハプニングをプレゼントしてくれた吉田先生に心から感謝する。

 そして、翌日、先生の驚くべき特別講演を聞いた学会参加者および参加できなかった会員に、この歌詞を捧げる。

 人間は先生のように個性的に生きるべきである。
 僕らは、リハビリテーションの明日に橋を架けよう。

【追記】
 学会前日の夜は、吉田先生、田中先生(東海大学・特別講演)、森岡先生との4人で延々と会話した。また、学会講演後に吉田先生、田中先生との3人で延々と会話した。テーマがコロコロと変わり続ける、果てしない会話であった。
 たとえば、人間の身体性とか、意識や意図とか、サルのメタ認知とか、鳥のエピソード記憶とか、ニッチとか、酒田先生とか、セザンヌとか、ベルクソンとか、メルロ=ポンティとか、デネットとか、ベイトソンとか、統合失調症とか、頭頂葉とか、身体の正中線とか、半側空間無視とか、身体イメージとか、ペルフェッティとか、リハビリテーションの訓練とか・・・「一体、この二人の知は何なんだ?」と思いながら、なぜか、初めて会った気がしなかった。そして、自分が自由に話していることに気づいた。僕はそんな自由な会話が好きだ。
 さらに、一般演題で、何題かの発表者と会話し、学会シンポジウムでは、奥埜先生、河野先生、本田先生、濱田先生と、かなりメチャクチャな会話をし、学会レセプションでは脳画像診断と臨床症状との関係性について素晴らしい講義をして頂いた川口先生(川口脳神経外科クリニック・特別講演)や久しぶりに会った友人や若いセラピストたちと会話し、二次会では高橋先生、濱田先生、内倉先生と会話し、さらに、学会終了後の夜は台風のホテルのバーで安藤先生と大越先生と延々と会話した。

 皆んな、学会に来て、色々な人と会話したはずだ。
 そして、その会話の中に、「明日に架ける橋」がある。

 学会を準備し、運営してくれた、大阪認知神経リハビリテーション研究会のスタッフに心から感謝します。台風で打ち上げが中止になったので会話できなかった。それが心残りです。

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